Next: 演習問題
Up: 1次元 Ising モデル
Previous: 転送行列
2点相関関数は次のように定義される。
|
(36) |
転送行列の方法で求めるには、まず、
を次のように表す。
|
(37) |
ここで、
|
(38) |
ここで は Pauli 行列のz成分。
を対角行列とする相似変換を
に対して行い、この変換行列 に対して
|
(39) |
とする。
は がTの固有ベクトルから構成されることから
あらわに計算出来る。
このとき、
の熱力学的極限では、分子の第1項のみが寄与する。
同様に、
の熱力学的極限では、第1、2項のみが寄与し、
|
|
|
(44) |
これより、相関距離は
|
|
|
(45) |
では
となる。
では、は発散しない。
一般に、転送行列の最大固有値が縮退しない限り、は発散しない。
では、
なので、この場合
相転移は無い。
では、 即ち で
なので、
相転移が起こる。
Next: 演習問題
Up: 1次元 Ising モデル
Previous: 転送行列
Hideo Matsufuru
2006-06-16