臨界現象、あるいは連続的相転移の場合、相転移点近傍での
物理量の振舞いを表すのに、臨界指数と呼ばれる量が用いられる。
これらは例えば磁性体の場合の呼び方では、
(等積)比熱 、磁化 、磁化率 などに対して、
次のように定義される。
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実験的に、臨界指数が同じ値になるような系が存在する。 このことを理論的に説明するのが、 K. G. Wilson による、繰り込み群の理論である。 これによると、系はユニバーサリティ・クラスと呼ばれる クラスに分類され、それぞれのクラスに属する系は同じ 臨界指数を持つ。 ユニバーサリティ・クラスを特徴づけているのは、 Hamiltonian の対称性、次元、相互作用が短距離かどうか、 という、わずか3つの性質である。