臨界現象、あるいは連続的相転移の場合、相転移点近傍での
物理量の振舞いを表すのに、臨界指数と呼ばれる量が用いられる。
これらは例えば磁性体の場合の呼び方では、
(等積)比熱
、磁化
、磁化率
などに対して、
次のように定義される。
| (10) | |||
| (11) | |||
| (12) | |||
| (13) |
| (14) | |||
| (15) |
実験的に、臨界指数が同じ値になるような系が存在する。 このことを理論的に説明するのが、 K. G. Wilson による、繰り込み群の理論である。 これによると、系はユニバーサリティ・クラスと呼ばれる クラスに分類され、それぞれのクラスに属する系は同じ 臨界指数を持つ。 ユニバーサリティ・クラスを特徴づけているのは、 Hamiltonian の対称性、次元、相互作用が短距離かどうか、 という、わずか3つの性質である。