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平均場理論では、ある格子点上のスピンは、外から与えられた
場(
)に加えて、系のスピンがつくり出す磁場からの作用を
受けるものとする。
即ち、格子点
のスピン
は、磁場
を受けるものとし、この時の
の値を
self-consistent に求める。
Site
での局所的磁場を
と書くと、
ここで、平均場理論では、第2式の右辺第3項、即ち
揺らぎの効果をを無視する。
d-次元の正方格子の場合、
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(48) |
となる。
ここで
は
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(49) |
であり、
に対する self-consistent な関係式は
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(50) |
となる。
外場
が無い場合でも、自発磁化の効果が第2項に存在する。
とすると、
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(51) |
であるが、これを満たす
は、
と
との交点として求めることができる
(Figure 1参照)。
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(52) |
よりも高い温度
では、交点は
にしか存在せず、
自発磁化は生じない。
では
以外にも、
Eq. (51)を満たす
が存在する。
Figure 1:
2次元Isingモデルの平均場近似による解析。
左図は、
の場合について、
Eq. (51)を満たす磁化
を求める様子を
示した。
右図は
に対する磁化
のプロット。
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Hideo Matsufuru
2006-06-16